剣道の突き打ちが上手くなるコ

剣道の基本技と言えば、面打ち、胴打ち、小手打ちの三つを思い浮かべる方も多いかと思いますが、有効打突はもう一つあります。

それは、突き打ちです。

剣道の突き打ちは有効打突部位が狭く、決めるのがかなり難しいです。

練習では突き打ちが高確率で決まる人も、試合になるとなかなか打てないと言った場面も良く見られます。

そこで今回は、剣道の突き打ちが上手くなるコツに関して解説します。

小手を突く意識を持とう

剣道の突き打ちが上手くなるコツですが、幾つか挙げてみようと思います。

一つは、手の力だけで打とうとしないこと。

一つは、小手を突くくらいのつもりでいること。

一つは、突いた瞬間に引いて残心を取ること。

手の力だけで打たないのは、他の打突に関しても共通しているので省略します。

ポイントは、小手を打つ意識を持つことでしょう。

突き垂を狙うよりも小手を突くつもりで打つと、案外すんなりと有効打突部位に届き易いです。

その上でしっかりと引くのが大事で、どれだけ見事に突けても残心がなければ一本にはなりません。

また、右手に力を入れないことも重要なコツでしょう。

右手に力が入ってしまうと太刀筋ぶれてしまうので、有効打突部位を捉えることが難しくなります。

それゆえに手で打つのではなく、腰を使って打つことが鍵となります。

いつ突きを打てば良いか

上記のことを意識して稽古を積めば、基本の突き打ちは習得出来るハズです。

それでは、実戦ではどのように使えば良いのでしょうか。

剣道における打突の機会は、大きく分けると以下の通りです。

・技の起こり
・技の終わり
・相手が居着いた瞬間
・相手が退いた瞬間

この中で突き打ちを放つのに最も有効なのは、相手が居着いた瞬間です。

技の起こりも狙い目ではありますが、相手が前に出て来たところを打つのはリスクが高いです。

しかし、だからと言って待つのではなく、常に攻め気を持って相手を牽制し、相手を居着かせることが肝要だと言えます。

更に、突き打ちを打てる場面と言うのは、他の技を打てる機会でもあります。

ですから、突き打ちと見せ掛けて面打ちなど、変化を付けることも可能です。

それだけでも突き打ちを習得する価値はあり、戦術に幅が生まれるのです。

ただし、それは本当に強烈な突き打ちが出来ることが前提条件です。

怖くも何ともない突き打ちでは、相手の気を引くことが出来ません。

ですから、まずは試合でも決められる突き打ちをマスターし、その上で他の技との連携を考えましょう。






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