本来の剣道では、いなしたり返し技や応じ技を仕掛けて守ることはあっても、完全な防御態勢はありません。
しかし、今回解説する剣道の三所避けと言うよけ方は、まさしく防御に重きを置いた構えです。
面、胴、小手の全てに対して防御が可能で、相手からすれば非常に攻め難いです。
ですが、この三所避けと言うよけ方は昔から物議を醸してきました。
そこで今回は、三所避けがどう言うよけ方で、どう対処すれば良いのか解説します。
三所避けとは?
上記のように、剣道の三所避けは防御面においてかなり有効です。
空いているように見える左小手や逆胴で一本を取るのは難しく、無暗に面などで攻めても容易く防がれてしまいます。
そんな三所避けですが、2008年のルール改正で、遂に反則対象となりました。
理由としては、時間を無駄に消費していると取られたからです。
もっとも、体勢自体は咄嗟の反応で取ってしまうことがあるので、ある程度は見逃されます。
それゆえにこのよけ方は廃れつつあるのですが、全くないとも言い切れません。
審判の裁量によるところも大きいので、自分は反則だと思っても反則にならないこともあると思います。
どう対処すれば良いのか?
剣道の三所避けに関しては前述の通りですが、実際にそのような相手と対戦した時にどうすれば良いか説明します。
これは人にもよるのですが、私の見解では逆胴は決まり難いので、三所避けを破るにはいかに相手の体勢を崩すかがポイントだと考えています。
それでは具体的にどうすれば良いかですが、端的に言えば体当たりです。
体当たりを仕掛けて鍔迫り合いに持ち込み、離れ際に勝負します。
もう一度、三所避けをしようとする相手なら、体勢が完了するまでに打ち込めば良いでしょう。
また、体勢を崩すことが出来れば、連続技で追い詰めることも可能です。
流れとしては、体当たりで体勢を崩す、三所避けが出来上がる前に小手で牽制する、本命の面を仕掛ける……と言ったところでしょうか。
一つのパターンとして、小手面の面で決める意識を持つようにしましょう。
繰り返すように三所避けは反則なので、もし相手が使って来ても委縮せずに、積極的に攻めると良いです。
最後に、三所避けが高校生以上ではほとんど見掛けない理由も挙げておきます。
それは、突きの使用が認められているからです。
三所避けは面、胴、小手に対しては固い守りを発揮しますが、突きには滅法弱いです。
それゆえに、目先の勝利に囚われず、三所避けなどを使わない剣道を目指しましょう。
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