剣道において試合で勝つことは、最終的な目的ではありません。
とは言え、勝てなければ中々面白いとは思えないのもまた事実。
特に小学生くらいの年頃の子供たちは、勝ちたい意識が強いことが良くあります。
そこで今回は、勝ちたいけれど勝てない小学生が剣道の試合で勝てるようになる、効果的な稽古法について話させて頂きます。
少年剣道で勝つ為に必要なことは?
剣道の試合は一瞬の油断が命取りになり、スピードで劣っている選手はそれだけで不利になりがちです。
しかし、小学生の剣道の試合は、スピードだけでは勝てないのです。
無論、速いに越したことはありません。
ですが、それ以上に大事なのは、どのタイミングで打ち込むかを知ることです。
それでは、打ち込むタイミングとはどう言うモノでしょうか。
簡単に言うならば、相手が技を打とうとする瞬間と、こちらの技を避けようと動いたところです。
この二つのポイントを押さえているか押さえていないかだけでも、大きな差があります。
基本稽古だけでは足りない
剣道に限りませんが、基本の稽古法は繰り返し行う必要があります。
ところが、上記のようなタイミングを見極めるには、基本の稽古法に加えて感覚を磨く稽古法にも取り組まなければなりません。
例えば、基本で途轍もなく綺麗な面打ちを出来るようになったとしても、打つべきときがわかっていなければ、宝の持ち腐れとなってしまいます。
どれだけ綺麗な面打ちでも、何の工夫もなく打ってしまえば高確率で避けられてしまいます。
よほど実力差やスピード差があれば話は別ですが、いつもそのような相手ではないでしょうし、むしろ同等以上の相手にこそ通用する技を身に付けるべきです。
小学生くらいならまだ経験も浅く、打つべきタイミングをわかっている子供の方が少ないかもしれません。
ですから、指導者はそう言った子供たちに、タイミングを掴ませるような練習を考えると良いでしょう。
改めて言いますが、ポイントは相手が技を打とうとする瞬間と、こちらの技を避けようとする瞬間です。
打つべきタイミングと言っても子供たちは理解し難いかもしれないので、これらのポイントを意識させるようにして下さい。
また、最終手段……とは少し違いますが、どうしても感覚が掴めない子供には、払い技やすり上げ技を習得させるのも一つの方法です。
タイミングを見極めることが出来ないのなら、自分で作ると言うことです。
そうして経験を積んでいるうちに、もしかしたらタイミングを掴むことが出来る可能性もあります。
とは言え、基本的には稽古を積むことでしかこの感覚は養えません。
一朝一夕で習得出来るモノでもないので、気長に構えている方が良いでしょう。
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