剣道の最終的な目的は、稽古を通じて人間として成長することにあります。
また、剣道の技術を上達させ、試合で勝つことも目標の1つです。
更には、審査を受けて級や段を上げることも、モチベーションになるでしょう。
しかしながら、上記のいずれにしても、しっかりと稽古に取り組まないと成し遂げられません。
とは言え、剣道の稽古は決して楽ではないです。
そこで今回は、厳しいながらも楽しい、剣道の稽古法について解説します。
好きこそものの上手なれ
剣道に限りませんが、何かを上達させるにはそれを好きになることが効果的です。
厳しい稽古に取り組むことは大事ですが、辛いだけでは続きません。
そこで大切なのが、厳しいけれど楽しい稽古です。
ここで勘違いしないで欲しいのは、楽しいのと楽なのは違うと言うことです。
いくら剣道を好きになって貰う為とは言え、楽な稽古ばかりでは上達しません。
人間の脳は物事に対して、最初に好きか嫌いかを判断するそうです。
そして嫌いなものに関する情報は、自動的にシャットアウトしてしまいます。
逆に好きなことは、貪欲に情報を集めようとします。
そう言った観点からも、厳しいけれど楽しい稽古を行い、剣道を好きになってもらいましょう。
厳しいけれど楽しい稽古とは
剣道における楽しい稽古メニューを挙げるなら、防具を外した状態で行うものや、遊びの要素があるものでしょう。
具体的な内容を紹介するなら、ラダートレーニングによる足捌きの稽古です。
ラダートレーニングをするには、当然ながらラダーが必要ですが、これはラインテープでも代用出来ます。
本物のラダーは高価ですし、素足で行うと怪我の元にもなりかねません。
そしてラダートレーニングは、基礎的な方法はあるものの、自分たちでやり方を考えると言う楽しい面があります。
タイムを競ったり短縮する楽しみもあり、何より効果的な稽古法です。
これこそが、厳しいけれど楽しい稽古の1つと言えるでしょう。
もう1つ挙げるならば、ゲーム性のある稽古法です。
たとえば、風船割りなどです。
面の頭頂部に小さな風船を付けて、相手の風船を割った方が勝ちと言うルールです。
これは楽しい稽古の代表格とも言えますが、同時に実戦的な稽古でもあります。
ポイントは小さめの風船を付けることで、精確な打突を繰り出さなければ割れないようにすることでしょう。
あくまでも剣道の稽古だと言うことは忘れずに、楽しい部分も残して下さい。
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