一般的に剣道の試合で良く見掛けるのは、中段の構えです。
中には上段の構えを取る選手もいるのですが、どちらかと言えば珍しいでしょう。
しかし、だからと言って上段に対する技を身に付けていなければ、いざ試合で上段の選手と当たったときに困ります。
そこで今回は、剣道における上段に対する技について話させて頂きます。
平正眼で右に回ろう
剣道で上段に対抗する基本は、平正眼です。
平正眼とは日本剣道形の五本目の仕太刀の構えで、上段の相手の左拳に剣先を付ける構えを言います。
そして、その状態で右回りに動くのが、上段対策の基本です。
これは何故かと言うと、平正眼を保つことで小手を守ることが可能で、剣先を少し振り上げるだけで面の防御も出来るからです。
更に、右回りに移動することで、上段の拳が相手の視界を奪うことにもなります。
そしてここからが上段に対する技なのですが、突きや小手、逆胴などを狙うと良いでしょう。
とは言え、これだけでは実際にどう攻めれば良いかわからないと思います。
そこで今度は、具体的な攻め方をご紹介します。
平正眼からの突きと小手
上段に対する技で有効なのは、突きや小手です。
まず突きですが、やはり平正眼で構えることを徹底しましょう。
そして上段の相手は突きへの警戒が疎か……と言うよりは、敢えて守っていません。
何なら挑発しているとすら言えるほどです。
そこでこちらは、一度本気で突きを放つことから始めてみましょう。
その結果、相手は必ず何かしらの動作に入ります。
もし動かなければ有効打突になるので、ここでの突きは見せ掛けではなくしっかりと決めるつもりで出して下さい。
それでは、突きに対して相手はどのように動くかですが、大きく分けて三つのパターンがあります。
一つは、後ろに退く。
一つは、竹刀で打ち落とす。
一つは、左手を内側に巻き込むことで払う。
以上です。
これらのうち、最も攻めやすいのは左手が動いたときでしょう。
左手が動いた瞬間に小手を打ち、場合によっては面や反対の右小手も狙えます。
次に、最初から小手を打つ攻め方について解説します。
平正眼の構えを保っていると左小手が狙い易く思えますが、これが案外難しいのです。
相手もこちらが左小手を狙っているのはわかっているので、左手を使って巧みに捌かれることが多いです。
ですが、その状態に持ち込めれば、技を決めるチャンスでもあります。
相手が左小手を庇おうとすると、他の部位に隙が生まれます。
その中でも特に、右小手が狙い易いと思われます。
左小手で相手の隙を作り、右小手で決める戦法は練習しておいて損はありません。
このように、突きや小手で攻め立てることが出来れば、上段の相手と試合でぶつかっても慌てる必要はないでしょう。
あまり見掛けないからと言って油断せず、どのような相手でも対応出来るように稽古を積んで下さい。
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