剣道の胴打ちの秘訣!3つのポイントを押さえよう

剣道における基本技は、面打ち、胴打ち、小手打ちの3つです。

他にも突きがありますが、基本と言えば上記の3つでしょう。

剣道の試合で勝とうと思えば、当然ながらどの技も高精度で打てる方が良いです。

しかし、実際には得意不得意があり、それは自分にも相手にも言えることです。

ただし、その得意不得意の差を極力小さくすることで、試合相手からすれば非常にやり難い選手となるでしょう。

得意技を磨くのも大事ですが、不得意な技の水準を引き上げることも忘れてはなりません。

そこで今回は、基本技の一つである胴打ちを上達する為に、3つのポイントをご紹介したいと思います。

まずは正しい胴打ちを理解しよう

剣道に限らず、他の武道やスポーツでも基本が大事です。

それゆえ、ポイントを語る前にまずは正しい胴打ちがどのようなモノか、改めて話させて頂きます。

正しい胴打ちを口で説明するなら、「真っ直ぐに振りかぶる」、「手首を返して、刃筋を正しく打つ」、「素早く走り抜けて残心」……となります。

同じ胴打ちでも大きく打ったり小さく打ったりしますが、基本的な動きは同じです。

この中で最も意識するべきなのは、刃筋を正しくすることでしょう。

竹刀だからと言って、ただ当てれば良い訳ではありません。

あくまでも刀として、相手の胴を斬り裂くくらいに考えて下さい。

そしてもう一つ気を付けて頂きたいのは、胴打ちの場合は通常と見る場所が違うと言うことです。

剣道の試合では基本的に遠山の目付を維持しますが、胴打ちの瞬間だけは相手の胴をしっかり見ましょう。

そして胴打ちの基本は相手の右胴を打ちますが、左右どちらも有効部位なので、両方を打てるようになれば戦術に幅が生まれます。

3つのポイントを伝授!

正しい胴打ちは以上の通りですが、ここでは実際に習得する為の3つのポイントを取り上げます。

最初のポイントは、足運びです。

面打ちや小手打ちは踏み込んで打ちますが、胴打ちだけはすり足で打ちます。

具体的に言えば、竹刀を振りかぶると同時に右足を前に動かし、打ち込む瞬間に左足を引き寄せると言うことです。

それでは何故踏み込まないかですが、踏み込んでしまうとどうしても遅れてしまうからです。

そうなると応じ技が難しくなるので、やはりすり足での練習を徹底するべきでしょう。

とは言え、単にすり足で打っても中々上手くいかないことがあります。

そのようなときは、右足を前ではなく通常より右側に出す意識を持って下さい。

そうすることで間合いが近くなり過ぎず、案外すんなりと胴打ちが成功するかもしれません。

次のポイントですが、相手との身長差を考慮することです

胴打ちでも面打ちと同じく上から下に打たなければならないのですが、自分より身長が低い相手に打つのは難しいです。

実際にやってみるとわかりますが、普通の体勢から打とうとすると右手が左手よりも下がってしまい、刃筋を正しく打つことが困難になってしまうのです。

そこでポイントとなるのが、右足の出し方です。

ただすり足で出すのではなく、膝の力を抜いて体を低くすることで、自然と上半身を下げることが出来ます。

そうなれば身長差がなくなるので、通常と同じように胴を打つことが出来ます。

最後のポイントですが、打ち終わったあとの動作です。

胴打ちを有効打突として認めさせるには、打つだけではなく打ったあとの抜くと言う動作が大事です。

これに関しては様々な意見があるので、よほどのこだわりがない限りは指導者に従いましょう。

それを踏まえた上で、ここでは3パターンの抜き方をご紹介します。

一つは、左手を右手の後ろの回す方法。

一つは、竹刀から左手を放す方法。

一つは、構えと同じ状態を維持する方法。

これらはあくまでも一例ですが、良く見られる抜き方でもあります。

そして全てに共通しているのは、打ったあとに素早く元の構えに戻ることです。

以上のポイントを押さえてしっかり稽古に取り組めば、胴打ちが不得意だった人も苦手意識がなくなるでしょう。

そうして苦手をなくして得意を増やせば、自ずと剣道選手として成長するハズです。






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