剣道が上達する稽古の種類は?

剣道だけではなく、武道全般における練習のことを「稽古」と言います。

「稽古」とは、「いにしえをかんがえる」と言う意味です。

要するに、昔からの教えを守りながら練習し、更なる工夫や研究を重ねる――と言う意味になります。

そして、剣道の稽古には様々な種類があり、現代でも研究はされています。

そこで今回は、剣道が上達するのに効果的な、稽古の種類について解説します。

多種多様な稽古方法

剣道の基本的な稽古の種類として、切り返しが挙げられます。

具体的な方法は、正面を打って体当たりし、そのまま左右の面を打ちながら、前進と後退を繰り返します。

一般的な稽古の最初と最後に行われることが多く、剣道の基本中の基本だと言えるでしょう。

この稽古を完璧に出来ることが、剣道上級者への第1歩です。

次に、打ち込み稽古と言う種類があります。

打ち込み稽古では、相手に向かって連続で打ち込む稽古法です。

この稽古で学ぶのは、実際の試合における打突の感覚や間合い、体捌きなどです。

単発のみの基本打ちから始まり、小手面などの連続技、そして引き技や応じ技も練習します。

他には、掛かり稽古と言う種類もあります。

掛かり稽古では、棒立ちになっている相手が隙を見せた瞬間に打ち込みます。

一定の時間を決めて、合図と同時に打ち込むのが一般的な方法です。

このとき気を付けるのは、常に全力かつ全速力を出すことでしょう。

体力と気力を鍛えると同時に、咄嗟の判断力を養うことも可能な、実戦的な稽古です。

稽古の締め括りには

上記の種類に加えて、剣道の稽古の締め括りに行われるのが多いのは、地稽古です。

柔道などにおける乱取りのようなもので、ボクシングなどで言えばスパーリングに似ています。

2人1組で行い、実際の試合と同じように技を打ち合います。

ここで履き違えてはいけないのは、あくまでも稽古であり、勝ち負けにだけ拘ってはいけないと言うことです。

「だけ」と言ったように、勝ち負けにも拘って良いのですが、重要なのは自分の苦手を克服し、長所を伸ばし、新たな技を習得することです。

特に、苦手を克服するのは最優先するべきでしょう。

基本技である面打ち、胴打ち、小手打ちのどれもを、試合で使えるレベルにまで引き上げなければなりません。

そしてその中から得意技を作り、更に応用技を身に付けるように稽古します。

その上で、勝ちを目指すようにして下さい。

このとき、出来れば自分よりも強い人を相手にすることが効果的です。

負けることを恐れずに、積極的に自分から向かって行きましょう。






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