剣道を学ぶ最大の目標は、稽古を通じて自己を高めることにあると言えます。
その上で試合に勝てる剣道を学び、努力する必要があるのです。
しかし、剣道には他にも目標となるものが存在します。
それは昇級審査です。
昇級審査に臨むことで、稽古を積むモチベーションが上がりますし、実際に自分がその級に上がれたときの達成感もあります。
そこで今回は、剣道の昇級審査の中の、一級審査に合格するポイントを解説します。
級位の審査について
ポイントを解説する前に、級位の審査をもう少し詳しくおさらいしましょう。
全日本剣道連盟の「称号・段位審査規則」第4章の第21条にはこう書かれています。
「級位は、一級から三級までとする。
ただし、地方代表団体が、四級以下の級位を定めることを妨げない。
級位の付与基準は、初段の付与基準に依拠するものとし、剣道の基本を修習し、技術相当なる受審者に与えられる」
このことからわかる通り、全日本剣道連盟の級位は一級審査から三級審査までしかありません。
では何故、地方の団体が四級以下の審査も行っているかですが、端的に言うと剣道の奨励です。
特に小さな子どもに対して、頑張ったら頑張ったと褒めてあげ、その子どものモチベーションや次の目標に繋げると言うことです。
そして一級審査から三級審査ですが、それに関しては「称号・段位審査細則」第18条に書いてあります。
一級 剣道の基本並びに木刀による剣道基本技稽古法「基本1から9まで」
二級 剣道の基本並びに木刀による剣道基本技稽古法「基本1から6まで」
三級 剣道の基本並びに木刀による剣道基本技稽古法「基本1から4まで」
以上のことから理解してもらえるかと思いますが、全日本剣道連盟が定めているが為に、三級以上の審査には木刀による剣道基本稽古法が入っているのです。
昇級審査で合格するポイント
上記では昇級審査がどう言うものかを説明しましたが、ここでは具体的なポイントを解説します。
とは言え、それほど複雑なことはありません。
ポイントは、大きく分けて3つです。
1つは、身なりをしっかりすることです。
これに関しては昇段審査にも関わり、一級審査でも見られる項目です。
面紐の長さが長かったり、バラバラだといけません。
剣道着や袴の着方も、きちんと整えるようにしましょう。
これが出来ていなければ、いくら実技が良くても印象が悪くなってしまいます。
自分だけではチェックが難しいので、他の受審者や先生に見てもらいましょう。
次に、大きな声を出すことです。
これについては、その日いきなりしようと思っても中々出来ることではなく、普段の稽古の成果がそのまま反映されます。
実技よりも何よりも、剣道は声が一番です。
声が小さければ、審査員も審査する気が失せてしまうかもしれません。
更に言えば、打突の際に声が出ていれば、当たっていなくても審査に合格出来る可能性があります。
最後に、基本を大事にすることです。
これも、普段の稽古の成果がそのまま表れます。
一級審査に限りませんが、審査は試合ではありません。
無理に避けたりフェイントを使うよりも、基本打ちをするつもりで真っ直ぐ打ち込み、残心をとることを意識しましょう。
これを押さえていれば、仮に一本も当たらなくても合格出来るはずです。
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