剣道においては、「一眼二足三胆四力」と言われるように、足さばきが非常に重要です。
この「一眼二足三胆四力」とは、第一に相手を見る目、第二に足さばき、第三に胆力、第四に身体能力……と言う、古人の教えのことを指します。
つまり、剣道の足さばきは二つ目に大事だと言うことです。
そこで今回は、足さばきの中でも特に左足をテーマに話させて頂きます。
引き付けに必要なことは?
剣道の試合で勝つには、いかにして速く相手の懐に入れるかが鍵となります。
そこで大切なのが足さばきであり、左足の引き付けです。
それでは、左足の引き付けを速くするにはどうすれば良いかですが、大きく分けて二つの要素が必要となります。
それは、ふくらはぎの筋力と足の指の握力です。
ここで勘違いしてはいけないのは、単純に脚力があれば良いと言うことではなく、あくまでも左足の引き付けに必要な筋力が付いているかどうかが問題だと言うことです。
必要のない箇所を鍛えても無駄であり、ともすれば邪魔になることさえ考えられるので、トレーニングするときは計画的かつ効率良く行いましょう。
そこでトレーニング方法ですが、何よりも続けられることが重要です。
剣道の本格的な練習は道場がなければ出来ませんが、トレーニング自体は自宅でも可能なのです。
そしてその方法は、いわゆる背伸び運動と呼ばれるモノです。
お手軽に出来るトレーニング方法ですが、これが馬鹿に出来ない効果を発揮します。
具体的なやり方としては、竹刀や木刀などを肩に天秤棒のように抱えて、踵を上げていきます。
イメージとしては、足の指だけで立つような感じでしょうか。
方法自体は単純極まりないですが、これが案外ハードなのです。
引き付けに必要な足の指の強さと、ふくらはぎの筋肉が酷使されるのがわかるハズです。
最初は無理のない範囲で取り組み、ひとまずは200回を目指して下さい。
左足を上手く使おう
上記では左足を速く引き付ける為のトレーニング方法をご紹介しましたが、ここでは別の角度から左足の使い方を見ていきます。
剣道の基本的な構えは中段であり、左足は蹴り足として推進力を生み出します。
この蹴り足と先程の引き付けをマスター出来れば、移動速度がかなり速くなるでしょう。
そこでポイントとなるのは、重心の置き方です。
前後左右どこに動くにしても、重心を安定させていなければ素早い動きが出来ません。
基本の中段では左足に7割、右足に3割くらいの割合で体重を乗せ、重心は左右の足の中心に置くよう意識しましょう。
この状態を保つことが出来れば、すぐさま踏み込めると同時に、どの方向にもスムーズに動くことが出来ます。
注意点としては、攻撃に集中するあまり前屈みにならないことです。
前屈みになると重心が前に行ってしまっているので、踏み込む際に溜めを作り直すなどの時間が掛かってしまいます。
その時間は僅かかもしれませんが、剣道の試合においては致命的な隙になりかねません。
また、予備動作を悟られることで相手に技を返される可能性が高まります。
左足の使い方のコツは以上の通りですが、当然ながら身体能力も重要です。
最も効果的かつ単純な方法は、短距離でのダッシュでしょう。
クラウチングスタートの体勢から、左足で体を蹴り出してダッシュします。
実際に走る距離は短くて良いので、スタートの瞬間をしっかり意識して行って下さい。
これによって踏み出す力を鍛えると同時に、感覚を養うことが出来ます。
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