剣道における理想の面打ちとは?振りかぶりから踏み込みのコツ

剣道の試合で使用される技は、面打ち、胴打ち、小手打ち、突きの四種類です。

試合で勝つにはどの技も練習して、万遍なく高いレベルに引き上げなければなりません。

どれか一つの技に秀でているよりも、剣道においては全ての技を扱える方が有利に試合を進められます。

一つでも技の選択肢が増えれば、駆け引きで相手を上回れる可能性が高まるからです。

そこで今回は、剣道の技の中から面打ちを取り上げて、詳しく解説させて頂きます。

理想の面打ちとは?

剣道の技は四種類だと冒頭で述べましたが、応用技を合わせれば多種多様です。

そして、同じ面打ちであっても、人によって振りかぶり方から打ち方、踏み込み方まで、比べてみると十人十色だったりします。

身長や体重、筋力、骨格が違うのですから当然と言えば当然ですが、それでも理想と言われている剣道の面打ちはあります。

それは、踏み込んだ足の音と打突音が重なる面打ちです。

左拳の下から相手の全体像が見える高さまで竹刀を振りかぶり、正確性を意識して面を打ちます。

ここで注意しなくてはならないのは、手と足を同時に動かして面を打つことでしょう。

このとき、踏み込んだ足が床に着く音と、竹刀が相手の面を捉えた音が重なっていれば、理想的な面打ちが出来ていると言えます。

反対に、振りかぶりが足らずに手を先に伸ばして打つ、いわゆる手打ちだと、打突音のあとに踏み込み音が聞こえてきます。

このような打ち方だと、威力のある打突が繰り出せないので、振りかぶりもしっかり行うようにして下さい。

慣れないうちはゆっくりで良いですが、徐々にスピードを求めるようにしましょう。

コツとしては、右足を微かに前に出しながら、振りかぶるようにすることです。

間合いと姿勢と足さばき

剣道における理想の面打ちは上記の通りですが、実践するには他にも気を付けるべきことがあります。

その一つは、自分と相手との間合いです。

試合では常に相手との間合いが変わるので、自分の間合いをしっかり掴んでいないと正確な面打ちが出来ません。

一足一刀の間合い、近間、遠間、どの間合いからでも理想の面打ちが打てるように、日頃から稽古に取り組んで下さい。

これが出来ているかどうかだけでも、面打ちの精度はかなり変わります。

付け加えるならば、試合相手の身長も逐一違うので、そのことにも留意する必要があるでしょう。

もう一つは、姿勢や足さばきです。

面打ちを行う際に、上半身が前に流れたり、逆に後ろに反ってはなりません。

このような状態では、たとえ綺麗に相手の面に竹刀が当たっても、一本にはならないでしょう。

また、思い切り踏み込もうとして前足を高く上げてしまう人がいますが、これも間違いです。

上ではなく、前に進み意識をしっかりと持ちましょう。






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