剣道の稽古は、他の武道やスポーツと同じく厳しいモノです。
中でも素振りは子供から大人まで、多くの人から嫌がられる稽古の一つです。
しかし素振りは、剣道を学ぶ上で欠かせない、非常に大事な稽古なのです。
そこで今回は、剣道の素振りにはどのような種類があり、何故大切かについて話させて頂きます。
素振りにはこんなにも種類がある
剣道の素振りには数多くの種類があり、各道場の稽古によっても違っていることがあります。
そんな中でも、恐らくどの道場でも稽古に取り入れているだろう、いくつかの素振りを取り上げてみます。
一つ目は、上下素振りです。
ポイントは、振りかぶる際に剣先が下がらないようにすることです。
剣先が下がると言うことは、左手の小指が緩いことを意味しているので、しっかりと意識しましょう。
振りかぶりに関しては、どの素振りにも共通して言えますが、手の内を構えのままにしておくことに注意して下さい。
それが出来ていれば、自然と上段の構えになるハズです。
振り下ろしは真っ直ぐに膝の高さまで行うのですが、このときに右手の握りが正しくなければ、きちんと膝元まで振り下ろせません。
二つ目は正面素振りです。
基本的には上下素振りに似ていますが、振り下ろしの位置は面の高さになります。
ですが、面の高さで振り下ろしを止める癖が付いてしまうと、実戦での打突が軽くなってしまう可能性があります。
それゆえ、素振りのときから面よりも若干低い位置まで、振り下ろすようにしている方が良いでしょう。
三つ目は斜め素振りです。
斜め素振りは、簡単に言えば左右の面を打つ素振りを言います。
ここでも注意するべきは、振りかぶりでしょう。
左面を打てば、その軌道のまま再度振りかぶり、右面を打ったときも同様にその軌道で戻します。
これは何故かと言うと、試合で実際に面を打てば、その軌道で竹刀は跳ね返るからです。
つまり、試合を想定すれば自然とそうなるのです。
漠然と竹刀を振るのではなく、どうしてそのようにするのかを理解しましょう。
四つ目は早素振りです。
この素振りは正面素振りを早くするようなイメージですが、微妙に異なるところがあります。
それは何かと言うと、振りかぶると同時に後ろに下がり、振り下ろすときに前に出ることです。
ここに体捌きを織り交ぜることで、前後左右に動く早素振りが可能になります。
手順としては、後ろに下がりながら振りかぶって前に進みながら打つ、後ろに下がりながら振りかぶって更に下がりながら打つ、前に進みながら振りかぶって右に移動しながら打つ、左に移動しながら振りかぶって更に左に動きながら打つ、右に移動しながら振りかぶって前に進みながら打つ……と言うモノです。
ここで気を付けて頂きたいのは、常に真っ直ぐ振りかぶることを忘れないことです。
どうしても動きながらだと疎かになりがちなので、最初はゆっくりでも良いので確実に行いましょう。
素振りの心得
上記の他にも多種多様な素振りがありますが、基本的なモノはこの四つでしょう。
そして素振りは、単なる準備運動ではないと言う意識を持つことが大事です。
一振り一振りに集中し、目の前の相手に打突を繰り出すつもりでして下さい。
無暗に数をこなすのではなく、精確な素振りを行えば、必ず他の稽古にもその成果が表れるハズです。
特に、何度も注意点として挙げている振りかぶりが出来ていない人が多いので、自分の素振りが正しく出来ているか確認してみましょう。
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