剣道の基本技は、面打ち、胴打ち、小手打ちの三つです。
他にも突きがありますが、初心者はまずこの三種類を練習することになるでしょう。
そして面打ち、胴打ち、小手打ち全てに共通していることとして、有効打突になる条件と言うモノが存在します。
その一つに「残心がある」ことが挙げられるのですが、この残心を正しく理解出来ていない人が案外多いです。
そこで今回は、基本技の中から小手打ちを取り上げ、残心の重要性を話させて頂こうと思います。
試合で使える小手打ちとは?
剣道で小手打ちと一言で言っても、その種類は多種多様です。
勿論、どの技も練習すると良いですが、ここでは敢えて一つに絞ってみます。
その一つとは、出小手と呼ばれる技です。
指導者によっては出端小手や起こりの小手とも言うので、参考までに覚えておいて下さい。
それでは、何故この技を選んだかですが、剣道の試合で最も一本を取り易いからです。
その理由としては、出小手を打つのは相手が技を打とうとする瞬間だからです。
技の起こりは必ず隙が生まれるので、一本を取れる可能性が高いのです。
空手やボクシングなどで言うところの、カウンターですね。
剣道は相手を打ち倒す競技ではありませんが、カウンターの原理は働きます。
つまり、相手の力を利用することで、軽い打突でも一本になると言うことです。
カウンターの性質が強い出小手で最も大事なのは、タイミングを合わせることです。
逆に言えば、それさえ出来れば本当に小さな力でも有効打突と認められるでしょう。
本当の残心を知ろう
剣道で有効打突になるには、冒頭で述べたように残心がある打突でなければなりません。
ですが残心は、打ち終わったあとに構えれば良いと言うモノではないのです。
では、具体的に何が残心かですが、簡単に言えば打ったあとも気を緩めない、と言うことです。
他の武道でもそうですが、仮に刀で相手を斬ったからと言って、反撃が来ないとは限りません。
それゆえ剣道における残心とは、刀で斬ったあとも反撃に備える、心積もりをすることだと言えます。
この心構えが出来ていれば、必ずしも形で示す必要はありません。
とは言え、打ったあとすぐに元の構えを取るのは大事なので、残心の心得をしっかりしつつ構えられるようにしましょう。
少なくとも、構えるだけではいけません。
わかり易い礼を挙げるなら、体操でしょうか。
体操の演技における着地、いわゆるフィニッシュは、剣道の残心に通じるモノがあります。
演技自体がどれだけ素晴らしくても、フィニッシュで失敗してしまうと、残念ながら台無しに思えてしまいます。
剣道の打突も同じで、見事に打てても残心がなければ一本にならないのです。
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