剣道において足さばきの練習は、決して欠かすことの出来ないモノです。
厳密に言えば、足さばきの練習を怠れば、剣道が上達することはないと言うことです。
では、どのような足さばきの練習をすれば良いのでしょうか。
今回は、そのことに焦点を当てて、剣道について話させて頂きます。
すり足をマスターしよう
剣道の足さばきの練習と言って真っ先に思い付くのは、すり足ではないでしょうか。
すり足とは読んで字のごとく、床を擦るようなつもりで、極力床から足を離さずに動く足さばきのことです。
その中でも特に多用する重要なすり足は、送り足でしょう。
送り足のポイントは大きく分けて、「常に平行移動を心掛けること」、「速く小刻みに動くこと」、「前の足を後ろの足が追い越さないこと」の三つです。
この三つの中でも最重要なのは、平行移動です。
頭や肩が上下せずに、剣先がぶれることもなく、あたかも床を滑るように移動すると言うことですね。
とは言え、これは言葉にするほど簡単なことではなく、実際にやってみるとかなり難しいです。
そこで出てくるのが、速く小刻みに動くコツです。
具体的な数字で言えば、普通に歩いて10歩ほどかかる距離を、倍の20歩ほどで動くようにして下さい。
そのことを意識していれば、自然と一歩が小さくなりますし、平行移動を保ち易くなります。
それでは、何故小さく速く平行移動しなければならないかですが、端的に言えば大きく動くと隙も大きくなるからです。
大きな歩幅だと、正しい姿勢でいることが難しく、立て直す時間が必要になってしまいます。
すると、相手に攻撃する機会を与えてしまい、途端にピンチに陥ってしまうでしょう。
また、動きが大きいと相手に攻撃を悟られてしまうので、その観点からもリスクが大きいと言えます。
しかし、小さく動くことは出来ても素早く動くのは難しいことが多々あります。
これに関しては、とにかく練習するしかありません。
それを踏まえた上でイメージするならば、以下の通りです
右足を前に出す。
右足が床に着く前に、左足を前に出す。
左足が床に着く前に、右足を前に出す。
想像してみればわかると思いますが、上記の動作は物理的に不可能です。
ですが、このような感覚で練習すれば、少なからず参考にはなるハズです。
最後の前足を後足が追い越さないことですが、単純なようで案外疎かになっています。
この癖は一度付いてしまうと矯正が大変なので、初心者の頃から徹底的に体に馴染ませるようにしましょう。
前後左右だけでは足りない
基本的なすり足は前後左右の足運びですが、上級者を目指すならそれだけでは不十分です。
例を挙げるならば、開き足や継ぎ足、歩み足、踏み込み足などです。
ただし、継ぎ足や歩み足は悪い癖が付く原因にもなりがちなので、まずは開き足から取り掛かるのが良いでしょう。
開き足とは、左前、右前、左後ろ、右後ろへ動く足さばきのことを言います。
右に開いて動く際に右足前で左足を引き付け、左に開いて動く際に右足を引き付けて下さい。
左後ろと右後ろに動く際は、左右前の動作と同じ足で後ろに引き付けます。
この足運びを練習するには、上下素振りのときに開き足で行うことから始めましょう。
他にも応用的な足運びはありますが、何より優先して習得するべきは、前後左右へのすり足です。
それらが出来ていないうちから他の足さばきを練習しても、意味がないどころか悪い影響を与えかねません。
剣道に限りませんが、何事も基本をしっかりと学んでから次のステップに向かいましょう。
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