剣道では、剣先を相手の喉元に向け竹刀の柄を握る左拳を臍の下あたりに置く「中段の構え」が基本とされています。
相手との適切な間合いを取り、正しい構えを取れていれば、打ち込んでくる相手の突きの部位に竹刀の先端にあたり、防御と攻撃が同時にできます。
しかしながら、全日本選手権などで上位となる有力な選手の中には、上段に構える人もいて、その攻撃性の高さなどをみることがあります。
上段に構えることの利点や欠点、上段の構えの相手に中段の構えで対する際の応じ技などについて紹介します。
剣道で上段に構えるメリットと欠点は?
剣道での「上段の構え」は、竹刀を常に頭の上に振りかぶった状態にすることで、相手の面や小手、そして胴といった部位への打ち込み距離を短くでき、素早い攻撃を仕掛けることが最大のメリットです。
しかも、片手打ちが可能となるため、両手で打ち込む中段の構えよりも遠い間合いからの打ち込みができ、対峙する相手に威圧感を与えるメリットもあり、攻撃に主眼を置いた構え方といえます。
その一方、上段に構えることで、中段に対して足さばきが逆になるので、それに対応するための練習が必要で、面以外の打突部位である小手や胴がガラ空きとなる欠点を精神的にも克服する度胸も要ります。
それゆえ、中段の構えで上段に構える相手に対する場合、メリットと欠点を考えた構え方に修正し、攻防の戦略を想定した応じ技を稽古しておくことが大切です。
剣道の試合で上段の相手の初動に対する応じ技
剣道の試合で上段の相手に対する応じ技には、相手が最も有利となる片手面を打ち込んでくる瞬間に竹刀をはらうと同時に、小手や突きを中心とした反撃に転じる攻め方があります。
また、相手の打ち込みを左足を一歩引いた状態で受け流し、その後に反撃に転じる攻め方も応じ技のひとつです。
上段に構える相手の出鼻を狙って、左足での踏み込みによる諸手面、片手面や、右足での踏み込みによる同様の有効部位の打突による応じ技と、相手の攻撃をさばいた後に打つ応じ技では、相手の態勢をいかに崩すかがポイントとなります。
いずれの手法でも、上段の構えの相手が有利な点と欠点を理解した上で対峙すべきで、稽古や試合などの場数を踏んでシミュレーションしておくことが、中段での竹刀の軌道とは違い頭上から瞬時に振り下ろされる上段の構えに対する精神的な劣勢を軽減するようにします。
剣道で上段の相手に対する応じ技には、構えと脚の使い方で対応?
剣道の基本となる中段の構えで、上段の相手に対峙する場合、普段の構えで相手の喉元に向ける竹刀の先端を相手の左小手に向けるようにし、一足一刀の間合いに簡単に入らないように足さばきで動きます。
上段の構えから素早く振り下ろされる片手面を如何に防御し、応じ技を繰り出すか、あるいは、相手が竹刀を打ちおろす瞬間に左小手を打てる間合いに足さばきを使ったフットワークで詰めることが大切です。
構えの違いによる有利な点や不利な点を考慮した戦略的なイメージを掴めることで、応じ技での対応も可能になります。
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